とーりー私はこれまで、青春18きっぷを使った旅を中心に、九州から北海道まで電車で各地を巡ってきました。
移動そのものを楽しめる「電車旅」は、今も私の旅の大事な原点です。
そんな私が今回選んだのが、JR北海道の在来線特急が7日間乗り放題になる「北海道フリーパス」。
電車だけで北海道をどこまで回れるのか実際に試してみたいと思い、一人旅に出ることにしました。
本記事では、北海道フリーパスを利用して7日間かけて巡った実際のルートや、旅の途中で起きたトラブル、正直に感じたメリット・デメリットをまとめています。
- 「北海道フリーパスは本当に使えるのか」
- 「電車だけで北海道を旅するのは現実的なのか」
そんな疑問を持っている方の判断材料になるよう、実体験をもとにお伝えします。
なお北海道フリーパスは自由度が高い一方で、青春18きっぷとは使い勝手が大きく異なり、事前準備が旅の快適さを左右すると感じました。
そこで、まずは旅に出る前に押さえておきたいポイントから紹介します。
事前準備|北海道フリーパス旅で押さえておきたいポイント
北海道フリーパスを使った旅は、自由度が高い反面、事前準備の有無で快適さが大きく変わると感じました。
特に、青春18きっぷを使った旅に慣れている人ほど、「勝手が違う」と感じる場面が多いかもしれません。
ここでは、実際に利用してみて分かった、北海道フリーパス旅ならではの注意点を整理します。
北海道フリーパスの概要
北海道フリーパスは、JR北海道内の在来線・特急列車の普通車自由席が7日間乗り放題になるきっぷです。料金はえきねっと価格で28,000円。
(一部路線を除き、ジェイ・アール北海道バスも利用できます)



乗り鉄のワタシとしては、この情報だけでワクワクが止まりません。
さらに、特急列車の指定席を6回まで利用可能なのも大きな特徴です。
長距離移動が多くなりがちな北海道では、移動コストを気にせず計画を立てられる点が、このきっぷ最大のメリットだと感じました。
青春18きっぷとの違いと注意点
青春18きっぷは「普通列車のみ・予約不要」が基本ですが、北海道フリーパスは特急列車使用を前提とした旅になります。
そのため、考え方を切り替える必要があります。
- 普通列車よりも特急列車がメイン
- 本数が少ない区間が多い
- 指定席予約がポイントになる
特に、札幌〜稚内、札幌〜函館、旭川〜網走といった区間では、移動時間が長く、列車の選択肢も限られるため、事前の確認が欠かせません。
指定席予約は「事前に」
北海道フリーパスでは、普通車指定席を6回まで利用できます。
この指定席枠をどう使うかが、旅の快適さを左右します。
人気の時間帯や区間では、当日だと希望する列車の指定席が取れないことも十分あり得ます。
今回の旅でも、指定席を事前に押さえていたので、長時間移動でも落ち着いて過ごすことができました。
ちなみにJR北海道では、2026年春のダイヤから自由席が完全になくなるそうです。そのため、この事前の指定席予約は旅の中での重要度はますます高くなると言えるでしょう。
私が事前に意識していたこと
今回の旅では、細かい行程をすべて決めることはせず、最低限の「骨組み」だけを事前に考えておきました。
- 大まかな移動ルート
- 指定席を使う予定の区間
- 拠点となる街(今回は旭川)
この準備があったおかげで、初日に運休トラブルが発生しても、旅程を大きく崩さずに立て直すことができました。



初日のトラブル…本当に大変でした。詳細のちほど!
北海道フリーパスは、「思いつきでどこへでも行ける」きっぷではあります。
しかし実際には、最低限の準備をしておくことで、その自由度を最大限に活かせると感じました。
次章からは、こうした準備を踏まえたうえで、実際に私が7日間(2025年10月1日〜7日)でどのようなルートを回ったのかを、Dayごとに紹介していきます。
Day1|関西国際空港 → 新千歳空港 → 札幌|函館行きが運休に


大阪在住の私は、関西国際空港から新千歳空港へ。
今回の旅は、ここから道内をすべて電車で移動する計画でした。
本来の初日の日程は、新千歳空港から札幌を経由し、そのまま函館まで向かう予定。
北海道フリーパスを使えば長距離移動も気兼ねなくできるため、初日から大きく移動する想定でした。



しかし、到着早々に想定外の事態が起こります
雨の影響で、札幌から先へ向かう列車が運休。


この日は函館行きを断念し、急きょ札幌泊に切り替えることになりました。
幸い函館で予約していたホテルが神対応をしてくれ、キャンセル料はナシで助かりました。
旅の初日から予定が崩れる形になりましたが、追加料金を気にせず予定を組み替えられるのは、フリーパス旅ならではの安心感だと感じます。
「今日は無理をしない」「明日、改めて函館を目指そう」そう切り替えられたこと自体が、今回の旅のスタイルを象徴していました。
計画通りに進まないのも、電車旅の一部。
初日は、そんなことを実感する一日になりました。
Day2|札幌 → 函館 → 札幌(日帰りチャレンジ)


前日の運休で函館行きを断念したものの、やはりどうしても諦めきれませんでした。
そこで2日目は、始発で札幌を出発して函館を目指し、日帰りで札幌まで往復するというプランにしました。
6時53分札幌発の特急北斗で函館を目指します。(所要時間3時間45分)


ただ前日の運休で特急は満席…。前日乗る予定だった電車ではもちろん指定席を予約していましたが、行きは諦めてデッキで過ごすことになります。



移動距離は長く、決して楽な行程ではありませんが、乗り鉄としては「どんと来い」というところでした。
車内では、前日に予定変更を余儀なくされたこともあり、「今日は無事に辿り着けるだろうか」と少し緊張感のある時間が続きます。
それでも、予定通り函館に到着。


滞在時間は限られていましたが、目的の一つだった朝市へ向かいました。
函館朝市に来るのは何度目かになりますが、駅からのアクセスが良く、日帰り旅でも立ち寄りやすいのが特徴です。
滞在時間は短かったものの、「どうしても行きたかった場所に、きちんと足を運べた」
その事実だけで、この日の行動には十分な価値があったと思います。


その後は駅からぷらっと行ける金森赤レンガ倉庫などを探索し、再び電車に乗り、札幌へ戻りました。
体力的にはややハードでしたが、前日のトラブルを自分なりに回収できた一日になりました。
ちなみに札幌に戻ってからの晩御飯は、トリトンという有名な回転寿司です。
1時間近く待ちましたが、待って後悔のない絶品ずしを堪能させてもらいました!やはり北海道。このクオリティでめちゃくちゃ安い!


Day2の振り返りとしては、移動距離往復600キロ超!海鮮満喫の一日になりました。
ちなみに特急列車を使って札幌・函館間を往復すると実に2万円近くかかります。北海道フリーパスは28,000円なので、この時点で元を取るまであと少しという計算になります。
Day3|札幌 → 稚内(移動そのものを楽しむ一日)


3日目は、札幌から稚内へ向かいます。
片道の距離としては今回の旅の中でも最長クラスで、ほぼ一日が移動時間になる行程でした。


この日は、移動そのものを楽しむ一日。まさに、北海道フリーパスの醍醐味の日です。


札幌を離れると、車窓の景色は一気に開けていきます。
建物が少なくなり、視界いっぱいに広がる原野や遠くまで続く線路。
車で移動していたら、目的地まで一気に走り抜けてしまう距離ですが、電車だと「景色の変化」をゆっくり味わうことができます。



この感覚こそ、電車旅の一番の魅力です。
そして札幌から5時間超の長い移動時間を経て、稚内に到着。
「日本最北端の街に、電車で来た」という事実だけで、自然と達成感があります。


この日は移動の疲れもありましたが、稚内に到着後、すぐに日本最北端の宗谷岬を目指しました。
到着後すぐに駅併設のサービスカウンターでバスのチケットを購入。


駅併設のセイコーマート(北海道だけにあるコンビニ)で軽食を調達し、バスに乗り込みます。
およそ30分程度バスに揺られて、日本最北端の宗谷岬に到着しました。







初めて日本最北端の地に降り立ち、すごく充実感がありました!
この日はこれにて終了です。
ちなみに札幌→稚内間の移動は、通常料金で10,890円です!3日目にして、早くも北海道フリーパスの元を取れました!
Day4|稚内 → 旭川(海鮮とラーメン、グルメの日)


4日目は、稚内から旭川へ移動します。
前日は移動中心の一日だったため、この日は食事をしっかり楽しむ日にすることにしました。
まずは稚内での食事からスタート。旅の中でも特に印象に残るグルメ体験になりました。
午前は稚内をもう少し観光しようと、稚内駅からバスでノシャップ岬に向かいます。


この日も天気はよく、ものすごく良い眺めでした。利尻島もうっすらと見えました〜!
ノシャップ岬に来た理由は、もちろん岬自体も目的でしたが、近くに美味しい海鮮の店「漁師の店」があったからです!


正直に言って、ここの海鮮は想像以上でした。
「最北端の街で食べる」というロケーションも相まって、記憶に強く残ります。
移動が多い旅では、こうした“ご褒美的な食事”があると、次の行程へのモチベーションが一気に上がると感じました。







食事を終えた後は、旭川へ向かいます。
稚内から旭川までは、4時間弱。今回の日程の中では最も移動が短い日となりました!
旭川に到着して、この日はゆっくりしようと決め、旭川ラーメンを堪能しました。




移動で疲れた体に、温かいラーメンがよく染みました。
実際に旅をしてみて感じたのは、旭川は道内移動の拠点として非常に使いやすい街だということです。
路線が集まり、食事の選択肢も多い。



この後の行程でも、再び旭川を訪れることになります。
ちなみにこの日の稚内→旭川は、通常なら8,690円の料金です。
Day5|旭川 → 網走 → 知床の玄関口(予約しておけば…の後悔)


5日目は、旭川から網走へ向かい、そこからさらに電車を乗り継いで知床の玄関口となる駅(知床斜里駅)まで足を延ばしました。
この日は移動距離も長く、旅もいよいよ終盤戦です。
知床方面まで電車で行けるのか、実際に体感してみたい。
そんな思いで出発しました。


旭川から網走までは約4時間の工程。
ゆっくりと車窓からの眺めを堪能しながら、贅沢な旅は続きます。
昼頃、網走駅に到着!


網走と言えば網走刑務所が有名です。駅員さんが言うには、この「網走駅」の表記が縦書きなのは、刑期を終えた人がこれからは真っ直ぐな道を歩んでほしいという想いでこの形になったとのこと。
さて、昼ご飯は網走駅名物のかにめしです。


かにめしとしか書いてなかったのにいくらがこんなに…。逆詐欺パターンの絶品飯です。網走に来たらコレを食べないと始まりません!
昼食後、網走からローカル線でさらに先へ進み、知床斜里駅を目指します。ここからは観光地というよりも「自然の風景」が色濃くなっていきます。
ローカル線ならではの静かな時間が流れ、知床が決して“気軽に行ける場所”ではないことを実感しました。




知床斜里は一瞬の滞在でしたが、「電車だけでも、ここまで来られる」というだけでも、十分に価値のある体験だったと思います。
ちなみにこの駅では今回の旅で何度もお世話になったセイコーマートに立ち寄り、ホクホクの北海道ポテトを食べました。


さすが北海道…。このクオリティで200円ってヤバすぎる。そのくらい抜群に美味しいポテトでした。



家の近所にセイコーマートがあれば、買い続けると思いますw
そして再びローカル線で網走を目指します。


もちろんこの電車も、北海道フリーパスで乗り放題です!
知床方面から網走に戻った後、夕食を取ろうと市内を回りました。



しかし、どの店も満席で入れず…。
この日は完全に下調べ不足でした。
観光地として人気のあるエリアでは、お店の事前予約が前提になることを、このタイミングで思い知らされます。
結果的に、満足のいく食事ができないまま一日を終えることに。今回の旅の中で、最も後悔が残った出来事でした。


Day6|網走 → 旭川(再び拠点、旭川へ戻る一日)


前日の網走・知床方面への移動を終え、6日目は網走から旭川へ戻る行程です。この日は旭川グルメを堪能することがメインです。
こ夕方から仕事が入っていたため、早めに旭川のホテルに行く予定で、詰め込みすぎないようにしました。



いよいよ旅も残り2日です。
電車に揺られながら、ここまでの行程を振り返ります。
函館への日帰り、最北端の稚内への旅、知床方面への移動。
移動距離は長いものの、北海道フリーパスがあることで、ここまで自由に動くことができました。
一方で、体力の消耗も確実に積み重なっています。
こうした日は、無理に観光を詰め込まない判断も大切だと感じました。
昼に旭川に到着すると、どこか「戻ってきた」という感覚があります。
そして、昔から大好きだったラーメン屋「山頭火」へ。





やっぱり山頭火は絶品でした。
路線が集まり、食事の選択肢も多く、宿泊先も探しやすい。
結果的に今回の旅では、旭川が道内移動のハブ(拠点)として機能していました。
ホテルでの仕事を挟み、夜は楽しみだったジンギスカン屋「成吉思汗 大黒屋」へ!




人生で初のジンギスカンでしたが、想像の遥か上を行く美味しさでした!
今まで食べたことのない味ということもあり、今回の旅で一番印象に残った食事です。
Day7|旭川 → 富良野 → 札幌 → 大阪(7日間の終わり)


最終日は、旭川から富良野を経由し、札幌へ向かいます。
そして新千歳空港から大阪へ戻る、7日間の旅の締めくくりです。
移動距離そのものはこれまでと大きく変わりませんが、
「帰る」という目的が加わることで、寂しさと達成感などを静かに噛み締める気持ちでした。


富良野は観光地としても人気がありますが、今回はあくまで経由地。
それでも、広がる景色を眺めていると、「電車でここまで回れた」という実感がじわりと込み上げてきます。
移動中心の旅でしたが、
北海道の広さを“体で理解する”7日間だったと感じました。
北海道最後のご飯(ランチ)は、札幌でおいしそうな魚の店を見つけて入りました。





北海道のご飯は何を食べても本当に最高です!今回はスープカレーは食べそこねました。
食事後、新千歳空港へ。
往路と同じ場所に立っているはずなのに、景色の見え方が少し違っていました。
日帰りの函館、網走でのご飯難民。
計画通りにいかない場面も含めて、今回の旅はとても濃い時間だったと思います。
北海道フリーパスを使った7日間は、自由度の高さと、計画の大切さの両方を教えてくれた旅でした。
いずれにせよ北海道フリーパスは、電車好きであれば一度は試してもらいたい切符です!あの広い北海道を縦横無尽に旅できる爽快感はなかなか味わえません。
私もまた今度、今回じっくり行くことのできなかった道東あたりを攻めて見たいと考えています。




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